黒い天使―私と天使の秘密な関係―
「あの……落ちましたよ……」
えっ?
後ろからそう声をかけられた。
立ち止まり、ゆっくり振り返る……。
えっ?
「……っ!?」
声をかけてきた人。
目の前に笑顔でいる男性。
手には私が落としたハンカチがあった。
「…………レン……」
目の前にいる黒いスーツを着た男性はレンにそっくりで……。
思わずレンの名前を口にしていた。
「えっ?あ、あの……」
男性が不思議そうに私を見る。
「あっ!ゴ、ゴメンなさい……。知り合いに似てたから……つい……」
そうだよね。
この人はレンじゃない。