黒い天使―私と天使の秘密な関係―
「あ、ハンカチ……ありがとうございました」
私はそう言って、ハンカチを取って、男性に背を向けた。
「あっ!あの!」
後ろから男性が声をかけてくる。
私は再び振り返った。
「あの……どうして名前を知ってるんですか?どこかでお会いしたことありましたっけ?」
「えっ?どういう……ことですか?」
男性の言ってることがわからない。
男性とは初めて会ったのに……。
「僕の名前、"れん"って言うんです」
「うそ……」
初めて会った人なのに……。
こんな偶然ってあるの?
レンにそっくりで、それだけでビックリなのに、名前まで同じだなんて……。
急に胸がドキドキしてきた。