─ Alice ?─



「嫌だッ…チェシャ猫!!
行かないで…!」


森の奥へ消えていく
チェシャ猫に向かい
声を絞り出す。


「待って…!待ってよ!!
チェシャ猫!チェシャ猫ってば…」



チェシャ猫の姿は闇に紛れ
跡形もなく消えていく。





「嫌だ!!チェシャ猫!!
チェシャ猫ーーーー!!!」




闇がチェシャ猫を飲み込む。


追いかけても
追いかけても



チェシャ猫 は いない。



探しても
探しても



チェシャ猫 は いない。





誰も いない。


独りぼっち。





─ア リ ス は いつも



ヒ ト リ ボ ッ チ なの 。─





「嫌だよぉ…
独りに…しな、いで。」



恐怖が 襲ってくる。


この世界に
私の味方なんて、



いないのに。



皆が 私 を






狙って クル。



皆 ア リ ス を

ア イ シ テ いるから 。





そう










─殺したい 程 に。
< 113 / 397 >

この作品をシェア

pagetop