─ Alice ?─



……はい?


「白兎様は女王に命令
されておるのだ。

皆を狂わし、アリスが自分を
選ぶよう仕向けろ、と。」


頭が混乱する。


「ちょっと待ってよ!可笑しいわ!

だって…だって白兎は
皆が狂いに狂った姿を
見るのが最高の快楽だって…」


言っていたもの…

皆が血を流す姿が綺麗だって
笑いながら言っていたもの


忘れるはずがない。


あの姿 あの声 そして


白兎なんか



消えてしまえば、と



思ってしまった自分のことを。



「それに女王様は、
私に選んで欲しいのでしょう?

選ぶように仕向ける、って…
私が知っている話と違うわ!!」


ダイアさんは
私にそう教えてくれたもの。


「……それは以前の話でしょう?


アリスが変わっていくように、
住人も、女王も、
変わっていっているのだ。


ちなみに私は
6代目「はい分かりました結構です。」」



いまいち話が理解できない。



ハートエースが落ち込んでいるのは
わかるんだけど。


「……つまり、
今の女王様は昔の女王様と
考え方が違うのね?」


「…そういうことだ。」


あ、拗ねてる。


女王様のことは
理解できたとしても
白兎のことはいまいち
ピンとこない。


「女王様の命令は
誰も逆らえないの?」


「いや、帽子屋やチェシャ猫たちは
無視している。」


無視って……


「役がある者の中には
逆らう者もいる、
ということだ。」


「白兎は逆らわなかったの?」


不思議に思った。
だから聞いた。


でもハートエースの口からは
以前白兎からも零れたあの言葉





「……玩具、同然なのだ。

逆う、逆らわないの問題でない。」
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