─ Alice ?─



なんで どうして




黒兎さん



黒 兎 お 兄 さ ん 。




『可哀想なアリス。


大好きな人にまで裏切られ、結局は独りぼっち…。悔しいでしょう?悲しいでしょう?そして…憎いでしょう?信じていたのですよね、黒兎のこと。


残念でしたね。黒兎はそういう奴です。最初からアリスのことなんて…──』



聞きたくない聞きたくない聞きたくない!!!!!!






そんなはずない。


黒兎さんは私の味方。


私を裏切ったりしない。



「あんなに優しく笑いかけてくれて、あんなに愛しそうに頭を撫でてくれるのは黒兎お兄さんだけだもの!!裏切ったりするはずないわ!!!」



思わず声を荒げる。



シロウサギさんは笑みを深め、愉快そうに笑っていた。



『本当、アリスは可哀想ですよ。

信じる?優しさ?そんなものこの世界では通用しませんよ。


何かを信じた者は後に殺され、優しさは常に計算のうち…そんな、世界なのですよ。ア リ ス 。』
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