─ Alice ?─
『ふふふふ♪ははははははっひひ、ひははあはああははは♪美しい…美しいですよアリス!!!
貴女のその白い肌に浮かぶ赤い螺旋…痛みと恥ずかしさに耐え、涙を堪えるその惨めな姿、
実に美しいです。』
笑いながら、私を見下ろすシロウサギさん。
恐怖と同時に襲いかかる感情。
『アリス、私のことが憎いですか?』
シロウサギさんのことが、憎い。
『憎んでくれて結構。そのほうが貴女の歪みに歪んだ表情が見れますからね。』
ククク、と笑いを堪え、私の髪を掴み、無理矢理視線を合わせる。
『良いことを教えてあげましょうか?』
ドクン
嫌な予感がする。
聞いては、駄目だと私の中の何かが訴えてくる。
『この国を狂った世界に変えてしまったのは…──』
「止めて!!!聞きたくない!!!」
『紛れもなく、貴女ですよ?
ア リ ス 。』