─ Alice ?─
………





「……あっ…──」



目を覚ましたら、全て夢だったら、なーんて。




『良い夢、見れましたか?』




目の前には白い人。


赤い瞳が印象的な白い兎さん。




「いっそ全て夢、だったら良かったのに。黒兎さんも、チェシャ猫も、貴方も。



そうよ、この国もアリスも…全て、全て、夢だったら良かったのに。」





夢であれば、どんなに幸せだろう。






『全て夢であれば、幸せになれるとでも?残念でしたね。これは夢ではない。現実です。そして、真実でもある。



それに、もし今、この国が、全て夢だったとしても




貴女が一瞬でも私たちを望んでしまえば



それは現実となり、夢ではなくなります。




愛されたいと望んでしまった以上、もう逃げられないのですよ。








私からも、










この国からも。』


< 285 / 397 >

この作品をシェア

pagetop