紫陽花

何とか落ち合ったおれたちだったが、
おれは何だかやりきれない気持ちでいた。

会ってからでも、
彼女は頭を何度も下げて謝っていたが、
おれからしたらたいしたことではなかったから、

『ほんと、いいよ、んな。しょうがないよ。したくてしたわけじゃないしさ』

そう彼女に言った。

< 82 / 86 >

この作品をシェア

pagetop