狼彼氏×天然彼女
なんかテンションが下がっているあたしは
なぜかまだ舜の腕の中…。
「そろそろ…
…離してくれませんか?」
舜の顔をそっと見てみる。
ついつい舜の方が背が高いから上目遣いになってしまう。
でも見てみた舜の顔は
なんだか
ご機嫌ななめのご様子で―…
「…離れたいの?」
「――…え?」
「俺とそんなに離れたいの?」
そーゆうわけじゃ…ないんだけどな…。
「離れたい?」
優しく問いかけてきた舜。
そんな声を聞いてしまったから
あたしの心の中は
“離れたくない”
という気持ちでいっぱいになってしまった。
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