狼彼氏×天然彼女
「…離れたく…ないです」
「いい子」
そう言って
あたしの頭を優しく撫でた。
「あたしは子供かよ…」
「子供じゃん…。
ってかむしろ"お子ちゃま"?」
「ひどっっ!!」
「―…っ。
だから耳元で大声出すなよ…」
「ごめんなさい…」
なんか舜の流れに流されてない?
あたしって。
舜に遊ばれてるというか…
舜に都合が悪いことは話を変えられてるというか…
あたしは、彼女ですよね?
こんな扱いは
彼女じゃなくてもよくない?
「それに…」
舜が重苦しく
口を開いた。
――…
なんだろ?
「それに…
ああやって男に呼び出されたら、ノコノコついて行くなよ」
「……それって…」
「いいな?今日は空だったからいいけど…ってか本当は空でも駄目だけど…。だから、今度からはついて行くなよ」
――…ヤキモチ?
他の男子とあたしがいちゃいけないってことは
心配してくれてるの?
空君とあたしが今日一緒にいたことも駄目ってことは
ヤキモチ…妬いてるの?
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