狼彼氏×天然彼女
パーティー会場の栗丘高校の体育館に着いても
実紅はご機嫌ナナメの様子で…。
「…実紅?」
「………」
ぜっってぇ怒ってる。
だって返事ねえもん。
さすがに意地悪しすぎたか…
「なぁ、実紅…」
「あのー…」
俺の言葉を遮られ少し不機嫌になりながらも声のした方を向いた。
そこにはドレスを着た実紅ぐらいの背の女がいた。
「…はい?」
表になり微笑むとその女はすぐに頬を赤色に染めた。
「あの、だ、ダンス一緒に踊ってくれませんか?」
「……え…」
マジかよ…
なんで、んな時にダンスの誘いなんか俺はされてんだよ。
たたでさえ今実紅が機嫌悪いってのに。
しかもダンスなんか、
なんで知らねえやつと踊んなきゃなんねえんだよ。
「このドレス、
似合ってるでしょ♪」
急に…なに?
「ね?似合ってるでしょ?」
「…うん、似合ってるよ」
めんどくさかったから適当に褒めといてやった。
しかし、それが裏目に……
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