MISS YOU
【淡い日々ー4】


「何言ってるのよ!
朋ちゃんは、
いつまで経っても
朋ちゃんよ!」








う……
あまり強調されると
恥ずかしい。









周りの目を気にしながら
小声でボソッと言った。









「ちゃんと、
芦田朋樹
(あしだ ともき)
って名前があるんで、
芦田君でも朋樹君でも
いいんで、
そう呼んでくださいよ」









そんな、
朋樹の願いは通じず、
おばさんは、話を進める









「それより
朋ちゃんどうしたの?
こんな家とは逆の電車に
乗って…
路線間違えちゃったの?」







そんなにバカじゃない…









やはり子供扱いを
しているようである。









…とゆうか、
おばさんも
自分家の隣だから
方向が逆なんじゃ…








朋樹は、
おばさんの手持ち袋を
ジッと見つめた。









「あら何?
おばさんはどうしてか?
おばさんは
買い物する為に、
隣町まで行くのよ」







すでに大量の
買い物袋を持ち、
まだ買い物する気で
いるらしい……










朋樹はそれに対し、
当たり障りのない答えを
言う。











「こっちは、これから
遊びに行くだけですよ。
なので、心配しなくても
大丈夫です」
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