キミのとなりで
「そぅ!!あたしはメンドくさいこと大ッ嫌いなわけ!!だから、楽な美化で良いんです~!!」

少し腹を立てた詩織は不機嫌になってみせた。

「オイオイ、そんなのでいいのかぁ??委員会に入っていた方が受験に有利なのに。」

「えッ!!そうなの!?」

詩織は中学校のことをよく知らないので予想外の展開におどろいた。

「おう!!アネキがそうやって言ってたぞ!!だから、しーちゃん委員会方がいいんじゃね??ちなみに俺は風紀委員に入るぞ!!どーしてもって言うんなら、一緒に風紀委員になってやってもいいけど??」

松本はニヤニヤしながら言ってくる。

「お断りします!!やっぱ、あたしは美化でいいし!!・・・てか、いきなり人のことあだ名で呼ばないでくれる??気持ち悪い!!」

松本の誘い(?)に少し驚いた詩織は、口から少し冷たい台詞が出てしまって、言ってから後悔をした。が・・・

「・・・そうか・・・やっぱ男でしーちゃんはキモイか・・・。じゃぁ、これからは詩織で呼ぶから!!」

松本は詩織と違う意味で受け止めた。

「イヤ・・・そういう意味で言ったんじゃない・・・」

「じゃ、そーいうことで!!詩織、委員会入れよ!!」

と、詩織の台詞を最後まで聞かないうちに、松本は友達の所へ走り去っていった。

< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop