彼は年下の男の子
あたしの涙を見た康太が
「ママ・・・」
と 心配そうに 顔を除き込んだ。
「康太 大丈夫よ ごめんね
もう帰ろうか?」
「嫌だ」
と 首を振る。
そうよね
康太は楽しいんだよね
私 一人じゃ こんなところ
連れては来れないし
今日は こんなに 沢山の人に囲まれて
チヤホヤされて 楽しいよね。
「美咲素直になりなさい
康太 あんた可哀想だね
バカな母親持って・・・」
言った途端 『あっ!!』と 言ったが
遅かった。