社員寮でラブ!

彼女がいることは知ってた。


綺麗で大人な彼女



諦めなきゃって思ってた



でも


好きでいるのは自由



そんな風にも心の中で思ってた



でも



これは・・・



決定的



子供の存在は・・・


ショックが大きすぎる



叶は

「泣きたいだけ泣いとけ。」


そう言って私の頭をポンポンと優しく叩いて



それから


「じゃ、僕バイト行くから。」


そう言って出かけて行った。



「・・・え?叶?」



肩でも胸でも


ちょっとぐらい貸してくれてもいいのに・・・



「ただ泣いとけって?」



叶はこんな時でも超マイペース



なんだか涙も止まった私



叶が私を『スキ』なんて


「あるわけない・・・か」



はっきり分かった感じ。


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