社員寮でラブ!

「ドロボウって私のことですか?」


他に誰も居ない。

いるのは私と海パン姿の壁下さんだけ。


「そうだけど?

誰もいない昼間に帰って何?

その大荷物は?」


壁下さんが私の足元のカバンを指差し眉をしかめて言った。



「別に、どうでもいいじゃない。」


カバンを持ち上げ壁下さんの横を通り過ぎようとしたら


「イタっ!」

思いっきり腕を掴まれ引き止められ


「放してよ!」

睨みつけたけど


「どうでもよくない!

あいつのとこ行くんだろ?


行かせない!」


思いがけない壁下さんの言葉に


「な、何でそんなこと言うの?」



しちゃいけないのに


期待

して・・・


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