社員寮でラブ!
そんなこと

私に関係ないじゃない?


彼にだって関係ない


なのに

「ごめん・・夕食作って待っててくれたんだ。」


テーブルの料理を見て申し訳なさそうに言う壁下さん



「べ、別に待ってたわけじゃ・・・」


すっごく待ってました

なんて言えない



「知らなかったから・・ホント

ごめんね。

取引先からの接待で・・・」


別に謝る必要ないし

私が勝手に待ってたんだし



今の状況

考えたら私って


余計なことなのに


こんなにもがんばっちゃいました


みたいに料理作って

しかも食べずに待ってるって・・



すっご~くマヌケ


恥ずかしい


「あ・・えっと

別に壁下さんのために作ったとかじゃないから。」


慌ててそう言って


「なんか一人でパーッとやろうかな~

なんて思って

で、作ったら疲れちゃって・・・」



変な言い訳するしかない私




「いや~、ちょうどよかった。

接待されても堅苦しくてあんまり食べれなくって

実は、夜食でも食べたいな~とか思ってたんだ。


レナちゃんって気が利くね~

じゃあ、パ~っとやろう!」



そう言っておもむろにネクタイを外しテーブルに着いた壁下さん。




< 22 / 574 >

この作品をシェア

pagetop