社員寮でラブ!
玄関―――

「レナちゃんちょっと待って!」

追いかけて来た壁下さん。

どうしたの?

「忘れ物。」

「忘れ物?何かあった?」

聞き返すと

「うん、これ渡すの忘れてた。」


えっ!?


壁下さん


それから

「はい!」

取り出したのは

指輪で

それを唖然としてる私の手をとって

薬指にスルリと

「よかった、ジャストサイズだったね。」

そう言ってほほ笑み

だけど

私の表情に

「どうしたの?嬉しくない?」

大喜びすると思ったのか

泣いちゃうと思ったのか

普通

こーゆうときってそうなるでしょうけど


だけど

「い、今これ・・」

私は、完全にフリーズ状態

「ん?」

壁下さんは、首を傾げ

「今の僕の気持ちだよ。」

って

全然

どうして

「おかしいでしょっ!?」

やっと言えた。

「何が?」

でも、壁下さん分かってない!
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