奇蹟のはじまり
『翔の身内の方が』

千恵さんはとても婉曲な

言い方をしましたが、す

ぐにそれが意味すること

がわかりました。

智にもわかったらしく、

俺らは素早く目配せを交

わしました。

「ありがとう。客間に通

してくれる?すぐ行くか

ら」

『はい。わかりました』




客間には上品な身なりの

老婦人がいました。

「大変お待たせしました

。私は二宮和也と申しま

す。こっちが、大野智」

智が老婦人に頭を下げま

した。

老婦人も俺たちに深々と

頭を下げました。

「今日はどのような用件

でしょうか?」
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