奇蹟のはじまり
「おじいさま?」

『え、ああ。驚かせてご

めんね。昔の知り合いに

とてもよく似ていたもの

だから、びっくりしたん

だ。そうか、翔の友達か



いつものおじいさまに戻

っています。

『たんすの中を見てくだ

さい』

「え?」

『え?』

俺とおじいさまが同時に

声を発しました。

「松本くん?」

松本くんはさっき、教室

で俺をまっすぐ見つめた

ときと同じ瞳でおじいさ

まを見つめています。

『ここに随分昔から使っ

てない箪笥ありますよね

?その箪笥の三段目の底

が二重底になってます。

そこを見てください』
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