奇蹟のはじまり
一瞬面食らっていたおじ

いさまでしたが、はっと

したように松本くんを見

ました。

『どうして、君がそんな

ことを知ってるの?』

『相葉雅紀さんの言伝(

ことづて)です』

その名前を聞いたおじい

さまは弾かれたような表

情になりました。

そして、仏壇の置かれて

いる部屋に行きました。

俺と松本くんもおじいさ

まに続きました。

『使ってない箪笥って言

うと母さんが嫁入り道具

で持ってきたこの箪笥に

なるけど』

そこには俺にも見覚えの

ある古い桐箪笥がありま

した。

おじいさまは松本くんに

言われた通り三段目をス

ッと引きました。
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