BELOVED
ドSとドM
学校の外から蝉の鳴き声が聞こえてくる7月の終期。


汗をかきながら、俺は吹奏楽部の一員としてT.SAXを吹いていた。


俺の名前は外村 智、桜尚高校 1年生。


悩みは身長が158cmで、皆より一回り小さいこと。
そんで目は垂れ目で一重。

そして今は桜尚高校の吹奏楽部に入部して憧れのT.SAXを練習している、

…でも、真面目に練習している訳ではない。


本当は、俺の隣にいる同じT.SAXを吹いている松瀬 愛と言い合いになっている。


内容は…身長。

なぜかって?

説明しよう。

松瀬 愛 通称、愛。
俺と見た目は正反対だ。身長は175cm。
馬鹿にデカイ!
&目は二重で通常より目力がハンパない。
…てか、俺にとっての嫌味な女。
何かと言ってくる。

性格は、明るくて、どちらかと言うとリーダー的な感じ。
そんでもって!
ムカつく奴。

愛は身長が高いのが悩みらしい…嫌味か。



小声で笑いながら愛が言った。
「だから、モテないんだよ!」
ムカつく女!
「じゃあ、どうやったら背って伸びるんだよ!!」

辺りが“しーん”となった。

…しまった!つい、いつもの弾みで叫んでしまった。

前には、先輩がいるっていうのに((汗


「ちょっと、智君 真面目に練習して!」

先輩が俺に言った。

「はいっ、すみません。」

…って何で俺何だよ!!

俺は横を睨みつけると、愛は満面の笑顔で小さくピースしてた。

…こいつは、決定的なドSだ。

絶対。


そして毎日、愛のドSにムカついていて、いつしかドMとみんなから言われるようになった。

…俺はドMじゃない!愛がドドSなだけなんだ!!


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