翡翠の姫君〜Side*STORY〜






『…恐かった…』






震えながら、エミリアが俺の腕の中で弱々しく呟く。






…すぐに壊れてしまいそうで。





スッと消えてしまいそうで。




俺は更に強く、だけど優しく抱き締めた。





『…エミリア』




ボソッと呟くと、ゆっくりと顔が上がる。



抱き締めているから、凄く近い顔と顔。






俺はそのまま
ゆっくりと顔を近づけ……











ドンッッッ!!!!!!!







「…い゛っっっ!!!!!」






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