僕らの時間〈3〉
来年になれば卒業だ。
今から考えているなんて早すぎと村上は言うけれど、あっという間に過ぎていくもんだよ。

「たかちゃんはどうするの?」

「お前こそ、どうすんねん」

「学校に行くんだ、デザイン系の」

たかちゃんは驚いていたけれど、すぐに応援してくれた。
たかちゃんは、いつだって優しい。

「お前なら絶対になれるわ。
村上には言うたんか?」




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