彼岸花
そしてお通夜も終わり遂に聖人の亡骸と対面する事になった。
『綺麗に眠ってるのよ。どんな旅に出たのかしらね。』
お母さんは今作れる最高の笑顔で雪に話しかけた。
雪はまた泣いていた。
『綺麗ですね。ホントに綺麗な顔で眠ってる。綺麗だねぇ聖人。幸せな気持ちで旅にでれたんだねぇ。』
雪は涙で顔をグショグショにしながらも聖人の亡骸に抱き付いた。
その時、雪の中に一つの疑問が生じた。
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