雪情
【カモシカー6】
本当は全員いたら、
すぐに帰りたい
ところだが、
今は
帰るワケにも
いかないのである。
「帰りてえ……」
フラッと白井は
町側の道に行こうと
したが、
田崎に阻まれた。
(ワシだって
帰りたいのに
まったく………)
気を取り直して
雪男の捜索を開始した。
「では皆さん、
雪男を探しましょう。
証拠になりそうなもので
構いませんので
慎重にやりましょうか」
皆肯くと
あまり離れない程度に
離れ、
散り散りに
探し始めたのだった。
しかし
白井だけは
妙に田崎の近くに居て、
雪男の痕跡を探している
「おい白井よ、
なんでこんな
近くにいる?」
「だって、
もし俺だけ
雪男に襲われたら
嫌だからな」
「何をバカなこと
言っている。
皆すぐ駆けつける
程度に離れているだろ?
お前は近すぎだ」
「固いこと言うなよ」
「いいから、
ほら離れんかい。
もっと遠くに行け」
と田崎は
犬を追っ払うように、
シッシと手を振った。
仕方なく白井は
渋々と田崎から離れた。
「なんだよ。
さっきまで「ワシの
目の届くところにいろ、
離れるな」って言って
いたのに、
もう俺が逃げないって
分かると
離れるように
言いやがってな」
とブツブツ言いながら
雪男を探している。
だいたい
こんな山の頂上に
居るはずがないと
白井は予想していた。
数年だが
白井はこの中で
唯一の村の住人だ。
しかも
コソコソせずに、
村人と仲良く
普通に暮らしてきたので
雪男の情報も長けている
本当は全員いたら、
すぐに帰りたい
ところだが、
今は
帰るワケにも
いかないのである。
「帰りてえ……」
フラッと白井は
町側の道に行こうと
したが、
田崎に阻まれた。
(ワシだって
帰りたいのに
まったく………)
気を取り直して
雪男の捜索を開始した。
「では皆さん、
雪男を探しましょう。
証拠になりそうなもので
構いませんので
慎重にやりましょうか」
皆肯くと
あまり離れない程度に
離れ、
散り散りに
探し始めたのだった。
しかし
白井だけは
妙に田崎の近くに居て、
雪男の痕跡を探している
「おい白井よ、
なんでこんな
近くにいる?」
「だって、
もし俺だけ
雪男に襲われたら
嫌だからな」
「何をバカなこと
言っている。
皆すぐ駆けつける
程度に離れているだろ?
お前は近すぎだ」
「固いこと言うなよ」
「いいから、
ほら離れんかい。
もっと遠くに行け」
と田崎は
犬を追っ払うように、
シッシと手を振った。
仕方なく白井は
渋々と田崎から離れた。
「なんだよ。
さっきまで「ワシの
目の届くところにいろ、
離れるな」って言って
いたのに、
もう俺が逃げないって
分かると
離れるように
言いやがってな」
とブツブツ言いながら
雪男を探している。
だいたい
こんな山の頂上に
居るはずがないと
白井は予想していた。
数年だが
白井はこの中で
唯一の村の住人だ。
しかも
コソコソせずに、
村人と仲良く
普通に暮らしてきたので
雪男の情報も長けている