雪情
【予感の的中ー8】


いない!!





田崎は焦った。





もしかして外に出たか、

それとも
雪男に居場所がバレて
襲われてしまったか。






そう考えていると…


「何しているのよ
刑事さん」





突然の声に

田崎は飛び上がるように
驚いた。






見ると
ドアの横に
川上がピッタリくっつき
身を潜めていた。







「川上さん!

………ハア、
驚かさないでほしい
ですな」






「別に驚かしたワケ
じゃないわ。

雪男が入ってきたら
横から打ち抜いて
やろうとしたのよ」








川上は
入ってきたのが田崎と
分かったので、

すでに銃を下ろしていた







「心臓に悪い作戦ですな」






「私だって
ドキドキしたわよ。

それで用件は何?

戻る気ならないわよ」







「いや
説得などではないよ、

ただ様子を見に来ただけだ。

何か食べ物とか
必要なものはないかね?」







「特にないわ」







「そうですか、
ではまた見に来ますぞ」






と田崎が
立ち去ろうとすると、
川上は田崎の手を引いた







「待って。

もし、
またここに来るなら

せめて、ドアを開ける
合図を決めといて」






やはり
ここに長い間一人で
居たせいか、

川上は心細くなっていた
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