雪情
【存在せぬものー8】
もちろん
そんなことを
川上に言うわけには
いかないので、
田崎はごまかすしか
なかった
「いや、
今のとこはないがね…」
「以外ね、
刑事さんなら
一人でも捕まえに
乗り込みそうな
感じなのに」
「まあ、
現実はそんなものですよ
あと、
ワシの責任で
犯人を
逃がしてしまったり
したことがありますがね
もうそのくらいしか
話はないよ」
「意外と普通なのね。
今までに
一番思い出に残るような
大きな事件ってある?」
田崎にとって
一番でかい事件は
まさに今であった。
「ワシにとっては、
今回の雪男の事件が
一番でかいがね……」
「そう………」
これは賭けであった。
川上に事件のことを
思い出させると、
また感情的になり
一人で行動に移られる
可能性があるが、
逆に重大な事件と
思わせることで、
うまく説得することを
田崎は狙った。
「川上さん……
…ここから先は
警察に任せて
くれませんか?」
「………」
「殺人犯を捕まえるのは
狩りじゃないのですよ」
川上は黙ったままである
「いい加減
ワシ達と一緒に
下山してくれません
かな?
早く警察に知らせ、
荻原さんを
お墓に入れてあげるのが
唯一
荻原さんのために
できることですぞ」
「……分かっているわ」
川上はそう言い
うつむいた。
「でも、
簡単に考えは
変えられないのよ。
それに、
それが一番ってことは
ないわ」
川上はそう言うが、
田崎にとっては
早めに下山して
荻原を墓に入れて、
供養してあげることが
一番だと思っていた
もちろん
そんなことを
川上に言うわけには
いかないので、
田崎はごまかすしか
なかった
「いや、
今のとこはないがね…」
「以外ね、
刑事さんなら
一人でも捕まえに
乗り込みそうな
感じなのに」
「まあ、
現実はそんなものですよ
あと、
ワシの責任で
犯人を
逃がしてしまったり
したことがありますがね
もうそのくらいしか
話はないよ」
「意外と普通なのね。
今までに
一番思い出に残るような
大きな事件ってある?」
田崎にとって
一番でかい事件は
まさに今であった。
「ワシにとっては、
今回の雪男の事件が
一番でかいがね……」
「そう………」
これは賭けであった。
川上に事件のことを
思い出させると、
また感情的になり
一人で行動に移られる
可能性があるが、
逆に重大な事件と
思わせることで、
うまく説得することを
田崎は狙った。
「川上さん……
…ここから先は
警察に任せて
くれませんか?」
「………」
「殺人犯を捕まえるのは
狩りじゃないのですよ」
川上は黙ったままである
「いい加減
ワシ達と一緒に
下山してくれません
かな?
早く警察に知らせ、
荻原さんを
お墓に入れてあげるのが
唯一
荻原さんのために
できることですぞ」
「……分かっているわ」
川上はそう言い
うつむいた。
「でも、
簡単に考えは
変えられないのよ。
それに、
それが一番ってことは
ないわ」
川上はそう言うが、
田崎にとっては
早めに下山して
荻原を墓に入れて、
供養してあげることが
一番だと思っていた