雪情
【外からの威圧感ー2】


「これは一体……?」






大久保の質問に、
田崎も白井に問いかける







「そうだ白井よ、
これは何かね?」







二人の質問に
白井は答えた。







「これは
体を保温する為だ。

サランラップには
保温する効果も
あるんだ」







「そんな性能が
本当にあるのかね?」






「ああ、本当だよ」





「そうなら
初めから言ってくれれば

良かったのに…」







田崎がそう言うと、
白井は小川の肌を触った







「いや、
さっきは
肌が冷えすぎていた。

早く暖めてやらないと
マズイ状態だったから、
ラップを巻く時間も
余裕もなかったんだ」






今は、
先程よりか
大分体が
温まっているので、

ラップを巻くことが
可能だと思い、
実行したのだ。






白井は続けて、



「だがあくまでこれは
緊急用での保温だ。

本当はストーブとかで
暖めてやった方が
いいんだが……」






と言う通り、
それが
本当は一番である。






しかし、
この家には暖房器具が
一切ないので、

小川の容態が
回復しにくくなっていた







山の上ということで、
電気器具を運ぶことが
できないから、

これは仕方がないのかも
しれない。







唯一の救いは、

必要最低限のものは
少しずつ運んであるので

食料は
万全ということであった







そう、食料は重要である







小川が目を覚まし、
食べ物を口にすれば
徐々に体力が
回復するであろう。






ある意味
小川はここにある食料で

一命を取り留めている
こととなる
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