雪情
【小さな応援ー3】


もうすぐだ………

もうすぐ………





雪の中を走る。






あの角だ………

あの角を曲がれば………






静かな町を走る。






いつもの笑顔が

見られるんだ………





とついに
角を曲がった。






しかし、
目の前に見た光景は…





嘘……だろ……?






目の前の光景は…






夢……だろ……?






目の前は…






う………うわあああああ
ーーーーー!!!!!!






………………






そして
ゆっくり目を開けると、

田崎が
顔を覗き込んでいた。






「おい、おい!」






田崎の言葉に
やっと反応できた。





「あ……ああ」






「大丈夫か?
うなされていたぞ?」





「ここは………?」





その返事に、
田崎は
眉を歪めながら言う。







「ここはって
雪山の家の中だけど、

お前さん
まだ寝ぼけているのか?」






そうか……
俺眠ってたんだ……





「いや、なんでもない…」






白井は体を起こした。






まだ頭がボーっとし、
体がけだるい。






しばらくして
白井は口を開いた。





「うなされていたって、
俺何か言っていたか?」






「いや「う~ん」と、
唸っていただけだが」





「そうか………」






白井の様子に、

田崎は
ワケが分からない
顔をした
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