君とアタシのkiss☆
ごめんね+ありがとう÷2
穂香side

そういえば、今日は
ヤス先輩とミイナちゃんの初デートだったけ・・・??


ヤス先輩・・・。

あたしが、恋した相手。
リョウジより夢中になった人。
ホームランを打った姿がかっこよくて、
見惚れちゃったんだ。


コンコンッ

「ん?」

カーテンを開いてみた。

・・・・・・。

あたしは、息をのんだ。

「リョウジ・・・・。」

あたしは、なぜか
嬉しくて、
嬉しくて、
嬉しかった。

あたしは、勢い良く階段を下りた。

ガチャッ

思い切りドアを開けた。

早く、君に。

伝えたくて・・・。

「ホノ!!!」

向こうから、リョウジが走ってくる。
君に会いたかった。
ずっと、君を思ってた。

「リョウジ!!!」

あたしは、リョウジを抱きしめた。
好き。
好き。
君が好き。

「ホノ、悲しくないか??」
あたしの耳元で、優しくリョウジが呟いた。
「なんで??悲しくないよ。」

あたしは、強く抱きしめてみた。

「ヤスが、ミイナのところに行ったから。」
「全然、悲しくなんかないよ。」

だって、
君がいるから、
リョウジがそばにいてくれたから。

泣かなかったよ。

「好き・・・。リョウジ。」

あたしが、一番言いたかった言葉。

「俺も・・・。」

もっと、早く気づいていれば
もっと、早く好きと言っていれば。



< 18 / 63 >

この作品をシェア

pagetop