幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


―――――――――………



「ッたぁ―……」



昨日は結局、朝から棗が離してくれなくてほとんど1日をベッドの中で過ごした



やっと離してくれたのは、昼過ぎ




棗のおじさん達が帰って来なかったから、よかったものの……



一晩泊まった上に昼過ぎまでベッドで過ごすとは……



そう言えば最近、棗のおじさん達見てないなぁ―…



忙しいのかな……?




なんて考えながら、制服に着替える


今日から学校。



痛んでいる腰をさすりながら準備をし、朝食をとった


「じゃあ、お母さん。行ってくるね―♪」



「あっ…花音!」


玄関を出ようとした瞬間に呼ばれた



「なに?」



「あの…」


ちょっと視線をあたしから反らして、またすぐにあたしをじっと見つめた



「…一昨日は本当に美羽ちゃん家に泊まったのよね?」



「………え?」



突然言われた言葉に戸惑った



棗の家に泊まりにいくとは言わずに、美羽の家に泊まるって嘘をついて出掛けたあたし



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