Painful Love※修正完了※
「俺打ち上げでカラオケに誘われてんだけど、時雨も誰かと約束ある?」
聞かれて、一瞬考える。
友達と、約束はしていない。
けど……。
「あー……えっとね、約束は無いけど、叔父さん達が来てくれてるからマンションの方に行くの」
「あ、そっか叔父さん達がね」
拓斗が視線をわたしから上げて、遠くを見つめて頭を下げた。
追って振り向けば、叔父さんと叔母さんが笑顔で拓斗に手を振っていて。
「うん」
急に気持ちが込み上がってきて、泣きそうになるのをグッと堪えた。
「じゃあーまた後でな。帰ったら卒業祝いだって言ってたし」
「あ、そうだ。これ持って帰っておこうか?」
その荷物を持ってカラオケに行くのは大変だし、
花だって萎れてしまう。
「サンキュ」
ポン、と渡された紙袋と花束を強く握った。
「―――拓斗」
「ん?」
「……じゃあね」
笑顔で、言った。
泣きそうだったけれど、
ぐっと堪えた。