Painful Love※修正完了※
騒音と拓斗の大声を止めたのは階下から叫んだおばさんの声。
おばさんの声がした瞬間、
叩いていたドアの音も、拓斗のわたしを呼ぶ声も止まる。
「時雨ちゃんが嫌がっているのに無理強いしてどうするの!早く学校に行きなさい!!」
おばさんの叫び声は続く。
「……分かったよ!」
叫び返す声がして
しばらくすると階段を降りていく音がした。
……学校に行ったんだ。
無理矢理連れていかれなくて良かった。
ドアの方を僅かに顔を上げて見る。
もう耳を塞ぐ必要は無いけれど
意味も無く塞いだまま。
もう一度顔を埋めて瞳を閉じれば
完全にわたし一人の世界へと入り込んだ。
真っ暗な一人の世界で考え込むのは“後悔”に似た“罪悪感”。
どうしてわたし一人だけこうしてこの世に取り残されてしまったのか。
どうしてお父さん達が事故に会わなければいけなかったのか。