Painful Love※修正完了※

そして自分だけ助かって。


……いつも通り付いていっていれば、今頃わたしはきっとここに存在しない。

あの病院にお父さん、お母さんと一緒に多少の傷を体に刻んで寝ていた事だろう。


そう思うと、

どうしたら良いのか分からなくなる。

自分だけこれから生きて、良い経験をして、幸せな思いをして良いのだろうか……。


お父さんたちは一緒について行こうとしなかったわたしを恨んでいるんじゃないのだろうか、と。


暗闇の世界に渦巻く感情が嫌になって、


今ここにいる現実に苦しくなって。


瞑った目を更に強く瞑ろうとした時。





―――ガチャ。


いきなりドアノブを誰かが触る音がして、


わたしは驚いて勢い良く顔を上げた。



顔を上げてドアの方を見たけれど



今まで暗い世界に入り込んでいたわたしは実際の明るく

眩しい室内に目を細める。



カーテンを締め切っていてそこまで明るくはないけれど


少なくとも今までわたしが入り込んでいた世界よりは明るい。



その上力強く瞑っていたお陰で焦点はあわず、

何かの残像が映し出される始末。



それでも侵入して来る人物を確認しようとする意志だけはあった。






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