Painful Love※修正完了※
「この世にいて良いんだよ。俺が居てほしいと思うから」
「……うん」
「それに一人じゃない。叔父さんにも言われた。
『時雨を頼むな』って。
だからずっと時雨の傍にいる……約束、するから」
「うん……」
拓斗の声が最後の方は苦しそうで。
堪らずギュッと力を入れ直すと拓斗もさらに強くわたしを抱き締めて頭を私の肩に乗せた。
一人じゃない。
拓斗がいるんだ。
ここに居て、良いんだよね?
拓斗が居てほしいって思ってくれるから。
“もしも”の話に自分を出してくれた拓斗。
その話に、言葉に、少しは心が軽くなった。
苦しそうに、でもわたしを慰める為に出してくれた言葉に
悲しい思いをしているのはわたしだけじゃないと分からせてくれた。
……あの時。
拓斗も、泣いてたもんね。
病院に遅れて来てくれた時。