「金剛戦士Ⅱ」西方浄土
と由紀が言っているのを聞いて理絵が
「馬路村で野生の猿を怒らせたのは、お母さんです。しかし、こんなに多く集まってきて、跳びついてこられると、さすがに怖いね」
話をしているうちにワゴン車は、窓を全部締め切り、猿から逃れようと、駐車場の奥へ向かって走って行った。
猿は追いかけていこうとするのもいたが、ほとんどは出入り口付近でたむろしている。
先を行く、お婆ちゃんたちの乗る車が、猿にぶつからないように、ゆっくりと駐車場から出てゆく。後に続く勇太も猿を轢かないように慎重に運転して出て行った。
猿の脇を通る時に、猿と目が合い睨みつけられた由紀が、車の中から
「怖いわねぇ。こっちを睨まないで。私は何にも持ってないわよ」
と猿に話しかけていた。
土佐の結願三十九番延光寺から、伊予の四十番観自在寺に到着したのは午後三時前であった。予定では、もう少し早く到着して、四十番の参拝後に海中公園の観光をするつもりであったが、大堂海岸の展望台から観音岩までの往復に時間が掛かり、遅れてしまった。
海中公園は半潜水型の観光船で遊覧するのであるが、最終便に間に合うか微妙な時間である。
六人は四十番を打ち終わった後、まだ間に合うかもしれないと、とりあえず観光船の桟橋に向かった。
最終便は午後四時半出航であり、どうにか間に合い、全員が観光船に乗り込み、港を出港した。
「馬路村で野生の猿を怒らせたのは、お母さんです。しかし、こんなに多く集まってきて、跳びついてこられると、さすがに怖いね」
話をしているうちにワゴン車は、窓を全部締め切り、猿から逃れようと、駐車場の奥へ向かって走って行った。
猿は追いかけていこうとするのもいたが、ほとんどは出入り口付近でたむろしている。
先を行く、お婆ちゃんたちの乗る車が、猿にぶつからないように、ゆっくりと駐車場から出てゆく。後に続く勇太も猿を轢かないように慎重に運転して出て行った。
猿の脇を通る時に、猿と目が合い睨みつけられた由紀が、車の中から
「怖いわねぇ。こっちを睨まないで。私は何にも持ってないわよ」
と猿に話しかけていた。
土佐の結願三十九番延光寺から、伊予の四十番観自在寺に到着したのは午後三時前であった。予定では、もう少し早く到着して、四十番の参拝後に海中公園の観光をするつもりであったが、大堂海岸の展望台から観音岩までの往復に時間が掛かり、遅れてしまった。
海中公園は半潜水型の観光船で遊覧するのであるが、最終便に間に合うか微妙な時間である。
六人は四十番を打ち終わった後、まだ間に合うかもしれないと、とりあえず観光船の桟橋に向かった。
最終便は午後四時半出航であり、どうにか間に合い、全員が観光船に乗り込み、港を出港した。