「金剛戦士Ⅱ」西方浄土
散策の途中で見かけた観光客も雲行きを見て、全員、車や宿に戻ってしまい、渓谷の奥には二人だけである。
勇太は抱き寄せた理絵を強く抱きしめると、やさしくキスをして、ニッコリ微笑み
「いつまでも、大切にするよ」
と囁き、もう一度熱いキスを交わした。
理絵は勇太の胸元に顔を埋めて、幸福感で胸がいっぱいであった。
相変わらず、雨は激しく振り、雷が光り、轟音が轟く中、二人は抱きしめあっていた・・・
どのくらい時間が経ったのだろうか・・・
雷が遠くなり、雨は小降りになってきた。
空の厚い雲は去り、切れ間も見えるようになって、勇太が腕時計を見ると午後六時近くになっている。
このまま完全に雨が止むのを待っていると夜になってしまうかも知れず、勇太は理絵に
「帰ろうか」
と言うと、理絵の手を掴み走り出した。
勇太が理絵を引っ張って駆けて行く。
理絵も勇太の手を握り締めて、ついてゆく。
雲の切れ間も見え出したとはいえ、山に挟まれた狭い渓谷の奥は薄暗くなってきている。
その中を、二人は、互いに手と手を握り締めあって、渓谷を走り下ってゆく。
勇太は抱き寄せた理絵を強く抱きしめると、やさしくキスをして、ニッコリ微笑み
「いつまでも、大切にするよ」
と囁き、もう一度熱いキスを交わした。
理絵は勇太の胸元に顔を埋めて、幸福感で胸がいっぱいであった。
相変わらず、雨は激しく振り、雷が光り、轟音が轟く中、二人は抱きしめあっていた・・・
どのくらい時間が経ったのだろうか・・・
雷が遠くなり、雨は小降りになってきた。
空の厚い雲は去り、切れ間も見えるようになって、勇太が腕時計を見ると午後六時近くになっている。
このまま完全に雨が止むのを待っていると夜になってしまうかも知れず、勇太は理絵に
「帰ろうか」
と言うと、理絵の手を掴み走り出した。
勇太が理絵を引っ張って駆けて行く。
理絵も勇太の手を握り締めて、ついてゆく。
雲の切れ間も見え出したとはいえ、山に挟まれた狭い渓谷の奥は薄暗くなってきている。
その中を、二人は、互いに手と手を握り締めあって、渓谷を走り下ってゆく。