兄or彼氏?
祖父が死んだ日
「お爺ちゃん・・・!」
「泣くな。実月・・・爺ちゃんが死んでもお前には、兄が居るんだ。お前は一人じゃない」

お爺ちゃんはそう言い残すと私に一通の封筒をくれた。何も入ってないんじゃないかと間違うくらい薄っぺらい封筒。

「いいか、この封筒の中にはお前の兄が住んでいる住所が書いてある紙が入っている。わしが死んだらこの紙を使って兄の元へ行け」
「・・・わかった」
「頼んだぞ。・・・そういえばお前の兄の名前は・・・・・・・・・こう・・・」

バタッ!お爺ちゃんは『こう』まで言うと息をせず安らかに目を閉じた。祖父が死んだ。たった一人の家族だった祖父が。

「お爺ちゃん!!!」

 

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