アクアマリンの秘密
…頭の中を少し整理したい。
蒼刃?緑志?桃依?白斗?紫紀?それに…ビシアス…?
止めどなく溢れる新しい情報に全くついていけない。


「星来?高いところ平気?」

「えっと…一応…。ていうかなんであたしの名前…。」

「あーそういう説明は後でねっ!
じゃあ飛ぶよー…フライ。」


そう言ってその子がこのシャボン玉に触れる。
その瞬間に、ふわふわとシャボン玉ごと浮かび上がる。

今目の前にいる子はあたしと身長がそんなに変わらなそうな子。
桃色がかった短い髪で、目の色も薄いピンク。女の子みたいに見た目が可愛い。


「と…飛んでる…?」

「ちょっとスピード上げるね!」

「え、あ…ちょ…ちょっと…!」


あたしはシャボン玉みたいなもののなかに入ったままで飛んでいるし、あたしをどこかへ案内しようとしてる子は何も使わずに飛んでる。

自分が見ているものなのに信じられない。


「なんで飛べるの…?」

「それがボクの能力だからね。…あ、着いたよ。
紫紀ー白斗ー!」

「星来、見つかったんだね。良かった…。」


そう言った、白斗と呼ばれた男の人はちょっと肩にかかるくらいの美しい銀髪。それに加えて透き通る透明の瞳。身長はあたしよりも20センチは高いと思う。


「こっちはもう終わった。」


そう言った少し無愛想な、紫紀と呼ばれた男の人は紫色の長髪を後ろの方で束ねている。少し薄い紫色の瞳。白斗さんよりも背が高い。


「ホントー?じゃあシップを動かして蒼刃と緑志を連れて移動しよう。」

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