アクアマリンの秘密
「あ、おいっ!!」


いきなり立ち上がったせいか、くらっとする。


「危ねぇっつの。」


それを蒼刃が抱き止めてくれる。


「ごっ…ごめっ…いきなり立ったら立ちくらみが…。」

「当たり前だ。
お前は超人でもなんでもねぇんだから…。」

「分かってるもん。でも…白斗さんが…。」



白斗さんが心配…。
椿様が何を言うか分からないけど…
あたしは椿様に…白斗さんを解放してほしい。
それに…。



「大広間まで…案内してくれる?あたし、ここから大広間まで一人で行けない…。」

「…しゃーねぇな。」

「ありがと。」




あたしと蒼刃は長い廊下を並んで、ゆっくりと歩いた。



< 158 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop