アクアマリンの秘密
「「え?」」


あたしと桃依は声のした方を振り返る。
そこには…
不機嫌な顔でベッドに座る蒼刃。


「あのなぁ…
いつまでもメソメソすんじゃねぇよ。
何も出来ねぇとか、決めつけんな。
お前は今から探すんだよ、お前だけが出来ることを。
いい加減泣き止め。それに桃依、そろそろ行くぞ。」

「え…ちょっと…行くって…どこ…に?」

「この辺の調査に決まってんだろ?
俺たちは共鳴石を探してんだから。」

「…っボク、今すぐ準備するねっ!!」

「『フライ』、頼む。」

「了解っ!!」

「あたしも行く。」

「お前はダメだ。」

「なんで?」

「危険だから。
いつ襲われるか分かんねぇし。」

「でもっ…。」

「いいから黙って俺の言うこと聞けよ。」

「い・や!!」


あたしだって、何か役に立ちたいもん。
こうしてここに置いてもらってるわけだし…。

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