アクアマリンの秘密
「いるとしたら…なんだ?」

「さぁな。
お前のココロにでも聞いてみたらどうだ?
案外応えてくれるかもしれねぇぞ?」

「私に心などない。
お前にだって…。」

「…そうだな、フェイ。
確かに『フェイ』には心は無い。
だが…いや…もういい。
今更何を言ったって無駄だよな。
もう戻れねぇんだ。俺たちは。」

「戻れない…?」



戻る場所なんて用意されていない。

だったら全てを欺いて、進むしかない。



いつか君の助けになるように。

いつかこの身が滅びるまでに。



俺は黒には染まらない。

だからと言って白く無垢で、汚れのなかったあの頃には戻れない。

ならば…



俺は白と黒の境界線で生きる。



君は笑っているのだろうか?



星にその想いだけを馳せて。



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