アクアマリンの秘密
でも…どこに連れて行かれるのかも分からないのに、素直に『行く』だなんて言えない。
赤髪の男の手があたしの腕を掴む。


え…?
何も…感じない。この人からは。
どうして…?



「…っ…離して!」

「そういうわけにはいかねぇな。
イアルの命令だから。」


触れられているというのに何も感じないっていうことにも驚いたけれど…
今は本当にそれどころじゃない。自分の身を守らないと…。

あたしはその手を振りほどこうと懸命にもがいたけど想像以上に男の力は強い。
あたしはその男を睨んだ。


「そんなに怖い顔をするな。
そんな顔されたって俺はお前の腕を離すわけにはいかねぇんだ。
俺たちは所詮、『操り人形』なんだからな。」

「え…?」

その言葉の続きを聞こうとしたその瞬間…




「その手を離せ。」


鋭い声が耳に響いた。

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