恋色の紙ヒコーキ
「お守り買わない?みんなで。」

「学業成就?」

「当たり前じゃん!!
全員合格しなきゃぜーったいダメなんだから…」

「プレッシャーだな…勉強しねーと…。」

「帰ったら徹夜で勉強しなさいよ安藤。」

「んだよはるは小論文だからって…。」

「小論文バカにしないでよー!!小論文も結構難しいんだから!!」

「はいはい。」

「んじゃ買っちゃおう。
あっちでカウントダウンやるみたいだから、早くあっちに行きたいし。ね?」

「はーい!!」


あたしたち4人は学業成就のお守りを買って、カウントダウンをする(らしい)場所に移動する。
微妙に混んでる…。


「はる、手、離さないで。」

「あ、うん。」

「んだよラブラブだなー。」

「はるはちっちゃいから迷子になっちゃうしね。」

「なるほどーそういうことか…
陽も大変だな。ちっちゃい子の面倒見るのは…。」

「うるさいなーもう!!
悔しかったらバカ安藤も梨絵と手、つなげばいいじゃん。」

「うるせーなっ!!」

「もーっはるはそんなこと言わなくていいのっ!!」



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