恋色の紙ヒコーキ
美空学園卒業式
入試も終わって、今日は3月3日。
6年間お世話になった美空学園とは今日でさよならしなくちゃならない…。
つまり…今日は卒業式。
「陽ー…あたし今日行きたくない…。」
「何言ってるんだよ…
ちゃんと卒業しないと…。」
「それが嫌なんだもんー!!」
「それは…俺もそうだけどさ。」
「この学園には…思い出が多すぎてバイバイとか出来そうにないよ…。」
「バイバイって…一生の別れってわけじゃないよ。
またいつでも遊びに来ればいいし。寺脇先生も喜ぶと思うよ。」
「うぅー…てらりんにも毎日会えなくなっちゃうのかぁ…
ダメだ…それ考えただけで涙出てくるよぅ…。」
「…ちょっとそれ妬けるね。」
「へ?」
「てらりんとの別れはそんなに惜しむのに、俺との別れはそうでもないなんてさ。
今日で一応、学校で俺と会うのも最後なのに…。」
「だって…学園で会うのは最後でも…
陽とは家でだって会えるし…
それに…陽とバイバイするのは…もうちょっと先だもん…。」
陽とのバイバイの日なんて、あたし、もっとダメになってるかもしれない…。
それを考えて、少し涙が出そうになる。
「ごめんごめん。
そういう顔は今日の最後で…だったね。
さ、行こう。」
差し出された手を握る。
制服を着るのも今日で最後。
こうして学園へ行くのも…最後。
6年間お世話になった美空学園とは今日でさよならしなくちゃならない…。
つまり…今日は卒業式。
「陽ー…あたし今日行きたくない…。」
「何言ってるんだよ…
ちゃんと卒業しないと…。」
「それが嫌なんだもんー!!」
「それは…俺もそうだけどさ。」
「この学園には…思い出が多すぎてバイバイとか出来そうにないよ…。」
「バイバイって…一生の別れってわけじゃないよ。
またいつでも遊びに来ればいいし。寺脇先生も喜ぶと思うよ。」
「うぅー…てらりんにも毎日会えなくなっちゃうのかぁ…
ダメだ…それ考えただけで涙出てくるよぅ…。」
「…ちょっとそれ妬けるね。」
「へ?」
「てらりんとの別れはそんなに惜しむのに、俺との別れはそうでもないなんてさ。
今日で一応、学校で俺と会うのも最後なのに…。」
「だって…学園で会うのは最後でも…
陽とは家でだって会えるし…
それに…陽とバイバイするのは…もうちょっと先だもん…。」
陽とのバイバイの日なんて、あたし、もっとダメになってるかもしれない…。
それを考えて、少し涙が出そうになる。
「ごめんごめん。
そういう顔は今日の最後で…だったね。
さ、行こう。」
差し出された手を握る。
制服を着るのも今日で最後。
こうして学園へ行くのも…最後。