すきだけど?
「いつもなんてゆってふられん?」
ん?
大阪弁?
目だけでききたいことを理解してくれたらしい。
「俺元々は大阪弁やねんな、でも普段はなるべく標準語しゃべるようにしてんよ」
「なんで?」
「標準語やと線引きが簡単になるから」
ちょっと首をかしげてつづきをうながすと、わかってるとゆうように緩めて笑って
「大阪弁は素ぅやねん、標準語やとどうしても慣れてへんから他人行儀になってまう」
「ああ‥なんかわかった気がする」
ようするにあえてふみこませたくない線を周りに提示しているんだろう。
「‥って!柊さん!俺が質問しててんのに」
「ああ、そっか!」
柊さんぬけてんなあ、と緩めて笑ってくる。
正直ゆってそう笑う柏原くんの笑い顔は普段の整ったかっこいい系の顔がくずれて可愛くなってキュンとしてしまう。