今夜,君と…。
走って走って。


同じような店が建ち並んで,どこに向かえばいいのかわからない。



その時,後ろからあたしを呼ぶ声がした。



振り向くと…








「ふざけんなよ!!店もどるぞ!」

高橋さんは素肌にスーツを羽織りあたしを睨み付けてた。


終わった…














「待てや!!!」


高橋さんは後ろから殴られてしゃがみこんだ。











「…よーた君…」

よーた君は,しゃがみこむ高橋さんに何回か蹴りを入れて,あたしの手を引き走り出した。






その手は暖かくて,ずっとずっとつないだままでいたいって思ったんだ。
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