今夜,君と…。
暴風雨。



何やこれ…。






あんときと一緒。

千春と同じ状況で。

でもつないだ手はナナセの手で…。




あの時と全く同じファミレスに入って,全く同じ席に案内された。



「…え?砂糖入れすぎじゃない?」

「…え?」

ナナセは紅茶にスティックシュガーを3袋入れて,また新しい砂糖を手に取った。


「ほんま甘党やなあ。」

「…あはは。」


ナナセは明らかに混乱したままの頭で笑ってみせた。


世間話ばっかして1時間が経とうとした時に,意を決した俺。


「…もう電車もないし,うち来るか?」


ナナセは黙って頷いた。








何としてでも,朝には元気なナナセに戻すんや!!
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