『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
不必要


――――――――――――

静まり返る車内。
ルームミラー越しに交わる二つの視線。


「何で今日も後ろに座ってんだ?」

不思議そうに呟く。



「あぁ。なんとなく。前に乗った時が後部席だったからかな」

「そうか。なんかお前社長みてぇだな。俺が運転手ってのが気に入らねぇけど」

「先生じゃ運転手無理だね」

「何でだよ?」

ちょっと不機嫌そうに振り向く。



「だって……スピード狂だし…運転が荒いってか…」

「俺は安全運転だろうが!こんなに安全運転してるヤツ他にはいねぇ」

「はいはい」

「おい!今適当に返事しただろ?」


< 134 / 376 >

この作品をシェア

pagetop